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メキシコ留学体験記
   派遣生:Aさん(御殿場市) 留学期間2017年8月〜2018年7月


私はメキシコ南部チアパス州パレンケに11カ月間滞在しました。一年間の留学は楽しいことだけではありません。辛いこともあり、何度も涙を流しました。文化の違いで衝突した時は互いの意見を話し合い、メキシコと日本の文化を、どのように組み合わせれば気持ちのよい生活が送れるのか考えました。異なる言語、異なる文化、そしてバックグラウンドが全く違う人々と話すことは互いに大変ですが、諦めてしまったら何も進みません。話し合いをしなければ何も変わらないのだと、実際に経験して気が付きました。


現在世界中で紛争が多発し、暴力で勝敗を決めようとしています。それでは両者ともに納得できないところや、相手との溝をより深くしてしまう可能性もあります。それに話し合いは大切ですが、話し合う基礎を作るためにはまず教育、良い教育を受ける、受けさせるにはお金がかかる、お金がない人は最低レベルの教育しか受けられず悪循環を抜け出せない、など全ての社会問題は繋がっているのだということにも気が付きました。これはメキシコ国内で最も貧しい州に一年過ごし、メキシコシティのような都会も知って人々と触れ合ったからこそ分かったことだと思います。

 

 
貴重な高校生活の中で行った留学は自分を成長させ、世界に対する新たな見方や考えも教えてくれました。この留学を応援してくださった先生方や友達、そして家族の支えがあったからこそ多くのことを学ぶことができました。これらの経験を生かし世界に貢献する人材になりたいです。そしてたくさんの学生に留学を勧めていくと同時に、これから出発される方々が充実した留学生活を送れるよう祈っています。