AFSは交換留学制度発足60周年、
 日本の受け入れ開始から半世紀を迎えました

AFSは高校生の交換留学制度として世界で最も歴史が古く、世界50数か国にネットワークを持ち、約80か国と交流を行う世界的なボランティア組織です。交換留学を開始した1947年以来、AFSプログラムに参加した人は32万人を超えています。2007年、AFSは60周年を迎えました。


■ AFSの歴史と交換留学制度発足 ■

AFSはAmerican Field Service(アメリカ野戦奉仕団)の頭文字に由来します。1914年、第一次大戦が勃発した時、パリにいたアメリカ青年たちが、自分たちも何かしたいと戦場から後方の病院へ傷病兵を輸送する活動を始めたのがその発端でした。第二次大戦でこの奉仕活動は再開され、ヨーロッパ、北アフリカ、中東、インド、ビルマなどでAFSの若いボランティアが救護輸送活動に携わりました。彼らは軍隊のかたわらで輸送車を運転し、担架で傷病兵を運び、120万人以上の傷病兵の救援に尽力しました。また、ナチの強制収容所解放にも約70名のAFSのボランティアが協力しています。(写真は第二次世界大戦当時のAFSドライバーたち)

2回の大戦を経験したボランティアたちは、その経験と自分たちの活動を通して、他国の人たちとともに働くことから、どれだけ多くのことを学んだか、お互いの違いを認めあい、尊重しあうことがいかに大切であるかに気づきました。そして、悲惨な戦争の結果である傷病兵の救助活動よりも、「戦争を起こさない」ために活動をするほうがより前向きであると意義を感じ、若者の留学制度を始めるという結論に達しました。そして、1947年には世界11か国から52人の若者がアメリカに派遣されました。ここに世界各国の高校生がアメリカで1年間の留学体験をする機会を提供するプログラムが生まれたのです。

当初は大学生も対象になっていましたが、寄宿舎で生活する大学生よりも、より柔軟性に富む高校生が一般の家庭に入り、家族の一員として生活することの方が、より高い体験の効果が得られると、対象はその後、高校生に絞られました。1950年には、アメリカの生徒が海外で夏休みを過ごすサマープログラムが始まり、1957年には1年間を世界各国の家庭で過ごすイヤープログラムが始まりました。AFSの発展にともない、留学生数は増加を続け、1976年には世界各国からアメリカに留学するAFS生の数が、1983年にはアメリカから海外に留学するAFS生の数が5万人を超えました。

同時に、1971年には、これまでのアメリカのみとの交流から、アメリカ以外の各国間での交換留学制度(マルチナショナル・プログラム)が発足し、世界50以上の国々で各国からの留学生たちが異なる文化を体験する現在のようなプログラムに成長しました。傷病兵を救援するAFSのボランティアドライバーが始めた交換プログラムが、世界中で、個人と家庭、学校、地域社会、ひいては国を結びつけるユニークで強力な体験を提供する国際交流のリーダーとなっていきました。


■ 日本における交換留学制度の確立■

日本のAFSの歴史は、1954年、日本人高校生8名が氷川丸でアメリカに向けて横浜から出航したところから始まります。1年間の留学を終えて帰国した彼らは、翌1955年に、AFS日本支部を立ち上げ、2年後の1957年にはアメリカから9名のサマープログラムの高校生を初めて受け入れました。(写真は第1期受入生がホストファミリーに別れの挨拶をする場面)
そして1963年には日本の高校に1年間通うイヤープログラムも始まりました。現在では、日本と各国の間の交流人数(派遣および受け入れ)が2万5千人に上るまでに発展を遂げました。

当初は日本とアメリカの間のみの交換でしたが、AFS国際本部が1971年にマルチナショナル・プログラムをスタートしたことにより、日本でも翌年の1972年に、ノルウェーから初めて生徒を受け入れました。翌年には、日本からアメリカ以外の国への派遣が実現しました。近年は、アジアの国々との交流も進み、従来からのインドネシア、マレーシア、タイに加え、ASEAN諸国、中国、ネパール、インド、トルコが、また、今年あらたに韓国が加わります。受け入れ総数は年間約430名、派遣総数は年間約500名にのぼります。

AFSの活動を支えるのは、ボランティアです。異文化での生活を通して、他人に受け入れられたり、他人を受け入れたりする素晴しい経験をして帰国した学生たちが、まず担い手になりました。相互理解という体験を多くの人たちに広げたいという純粋な願いから、留学生や受け入れ家庭、受け入れ校の手助けを始めました。AFSの活動に参加する人たちが広がっていくなかで、帰国生のみならず、受け入れの経験をした一般の社会人や学生たちも重要な役割を担うようになりました。現在では、1,000人以上のボランティアが全国67の支部でそれぞれのスキルを生かしながら活動しています。

相互交流実現からちょうど半世紀。AFS日本協会は、平和な世界の実現のために、さらなる異文化理解教育の促進につとめてまいります。

>"AFS Today 2006"リーフレット ダウンロード
  AFSの沿革 (PDF/1MB) 日本協会受入・派遣事業(PDF/977KB) 

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AFSの歴史がわかる各種資料、情報をあつめました。
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>第二次世界大戦時AFSボランティアドライバーからのメッセージ
>AFS1期派遣生、米国留学中のスピーチ(1955)


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